1/19(金)19:00〜20:45
こんにちは、Yujiコーチです。
本日のアカデミー終了しました。レッスン内容を簡単にまとめておきます。
❶ウォーミングアップ
・100m choice(好きな泳ぎ)
・400m IM(個人メドレー)
選手の経験値を広げる目的で普段しない4コメを実施しました。
❷キック泳法レッスン
本日はまず、泳ぎの基礎であるキックの具体的な打ち方を指導いたしました。キック動作が良くなることで、泳ぎの土台が培われ、いい泳ぎとタイムアップに繋がるため、とても重要な練習となります。
(バタ足)
ポイント①腰を上げる
まずは基本的な姿勢が大切で、バタ足の時に腰が沈んでいると、そこで水の抵抗が生まれ、スピードが上がりにくく練習時のバタ足もバテやすくなったり、スイムでのサポート効果が低くなっていきます。腰を高めることで、それが解消されることが多く、普段できていない選手は腰の高さを意識するだけでスピードアップを感じることができてきます。
ポイント②股関節からムチのように
次は具体的な関節動作です。キックが進まない多くの選手の殆どが、股関節があまり使えていない“膝下キック”になっていることが多く、そうなると正しい腰の位置であっても質の高いキックをすることが難しくなります。そういう選手には、「股関節から動かすように」や「足の付け根から動かすように」と指導することが一般的ですが、選手によっては「膝を上下させるように」というような声掛けでも良くなる場合があります。
よく選手から「膝は伸ばしますか?」と質問をもらいますが、厳密に言うと「曲げる」が正解で「曲げすぎない」ことが求められてきます。微妙な動作でスピードが変動するため適宜指導が必要だと感じました。
(バックキック)
ポイント①姿勢
重要な基礎ですが、出来ていない選手が多く、声掛けひとつで良くなることが多いポイントです。アゴを引きすぎている場合は、天井を見るように。腰が下がっている場合は、体を伸ばすようにしたり、キックの位置(高さ)を調整したりすることで解消することがあります。
ポイント②股関節からのキック
フリーのキックと違い、バックのキックでは“ダウンキック”が重要な要素となってきます。足の付け根(股関節)からのキックはダウンキック時に膝を伸ばすことで良くなることがあります。膝下キックの癖がついた選手には適宜指導が必要となるためこちらも今回、その場で修正指導ができて良かったと感じます。
(バッタ)キックボード持ちで前方を向いたボードキック(ベーシックスタイル)
ポイント①姿勢
バッタキックでもやはり姿勢が重要で、ダウンキック時、アップキック時どちらの時も頭が上下しないように意識することが大切で、進むポイントはダウンキック直前にボードを前に突き出す意識を持つことで体重を前に掛けやすくなり、よく進むようになります。
ポイント②腰を上げる
やはり重要となるのが腰の位置。このボードキックはスイムで言うと「第一キック」になります。腰を上げる技術はこのキック練習が重要となるため、意識して取り組んでもらいました。
腰を上げるポイントは多々ありますが、「腰を上げる」といった表現が1番伝わりやすいことを改めて感じました。
普段から腰を上げる意識がない選手には特に声掛けが必要で、後半の疲れた時に腰が上がらなくなる場合が多く、その場での声掛けが効果的だと感じました。
❸泳法レッスン
最後はスイムでの泳法指導を実施しました。
(バッタ)
ポイント①第一キックで進む
前回同様、今回のバッタのポイントはここ。まずはこの第一キックで腰を水面上に上げ、進む事に意識を持ってもらいました。バッタの疲れる泳ぎ方で多いのが、この「第一キックでの進み方」にあることが多いため根気良く取り組んでもらいました。意識するポイントは「水面スレスレで呼吸すること」と「リカバリー中の両足は膝を伸ばしておくこと」の2点。この2点を意識することで上手くいくと、よく進む第一キックをすることができます。
ポイント②DPS
これはひと掻きでどのくらい進むか、というトレーニング。カウントスイムと類義で、要するに25m何掻きで泳げるか、と言ったもの。今回のバッタのメインは「第一キックで進むこと」なので、スピードに乗った状態でどのくらいのストローク数で泳ぐことができるかを測っていきました。ここにタイム計測も加えて、質の高い泳ぎを作っていきました。ゲーム要素もあり積極的に楽しんでくれたのが良かったです。
背泳ぎ
ポイント①エントリー手段
良くあるエントリーでは、小指からエントリーすることですが、今回は選手に親指からのエントリーをやってもらいました。大まかに3パターンあるエントリー方法を事前に試してもらい、その中から今日は親指エントリーに特化することにしました。親指エントリーの利点はエントリー直後に同サイドの肩が丁度いい高さに位置することで、泳ぎ易くなったり、キャッチし易くなったりすることにあります。上手くいくと、良く進むようになります。
ポイント②スイープ(掻き)の軌道
次は、水中ストロークの軌道を具体的にレクチャーしました。エントリー直後は肘を伸ばしたまま身体の側面を軌道し、肩の位置あたりから次第に脇を締めながら肘を曲げることで最後まで水を後ろ方向に押し流すことができるため、ひとつひとつ分解して指導していきました。
(クロール)
ポイント スイープ
クロールのポイントは「水中ストローク動作の1点のみ。
基本的にどの状況でも身体の下をストロークした方がよく進むため、ノーブレ時と呼吸直後の2局面に分けて指導していきました。特に、呼吸後のストロークが身体の内側を掻きすぎ、体重が乗らなくなることが多いため、意識的にタイミングをとり、良く進むストロークを練習していきました。
最後はダウンをして本日のアカデミー終了です。
今回は、ほぼ休息なくフォーム改善を行いましたが、選手が最後まで集中して取り組んだことに感心しました。本日もお疲れ様でした!
Yujiコーチ
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